ごあいさつ

長島恭助
長島恭助(昭和46年撮影)
 明治34年(1901)、この地で呱々の声をあげた父、長島恭助は、吉見尋常小学校・吹上尋常小学校高等科・県立熊谷中学校(現熊谷高等学校)・山口高等商業学校(現山口大学)を経て、大正12年(1923)武州銀行に入行いたしました。
 爾来、69年間銀行一筋に生きてきた人であります。武州銀行入行以来、合併により埼玉銀行・協和埼玉銀行・あさひ銀行と銀行名は変わりましたが、その間、埼玉銀行頭取・会長を勤め埼玉県経済界の発展に努めてまいりました。
 また、銀行業務のかたわら多くの団体の要職にも就き、文化・スポーツ・教育・福祉、その他多方面に亘り県勢の伸展に尽してまいりました。
 一方、晩年には青少年の育英や、永年、少しずつ収集してまいりました絵画・刀剣などの美術品の展観を目的とする財団設立の構想を抱いておりましたが、その現実を見ることなしに平成4年9月22日他界いたしました。
 私共は父の遺志を継承すべく平成5年、長島記念財団を創設し、既に育英事業を開始しております。また、ここ父の生家を利用して細やかな記念館を建設することができました。私共の財団が父の遺志を少しでも継承することが、埼玉県の文化興隆の一助となるものと考えております。
 故人の遺志が大きく花開きますように、ご来館の皆様方の御指導・御鞭撻を心からお願い申し上げます。
公益財団法人長島記念財団 代表理事 長島栄子
記念館母屋正面
記念館母屋正面
展示室
展示室